34歳、健康診断を受けたら超高血圧だった。

これもまた、晴天の霹靂であった。

私はその時、34歳。事情があって、とある試験を受ける必要があり、その試験の後は海外引っ越しを控えていてビザの準備など大忙しだった。

そんな時に、会社を退職してから初の行政による健康診断を受けておこう、と予約を取り、出かけたのだった。

健康診断のメニューは一般的なものだったと思う。

そして最後の問診か何かのタイミングで血圧を測ったのだが、

お医者さんが首を傾げ始めた。

「血圧計がちゃんと作動しない」

とな?

そして、やにわに

「あれ?!低すぎて上がらないのかと思ったら、高すぎるのか!」と驚いた声で言われた。

当時私は159cmで55kgほど。痩せてはいないけれども、太っているというほどでもない。妊娠していたわけでもないし、経産婦でもない。

年齢も34歳。

なので血圧計が異常数値のためにおかしな反応するとすれば、むしろ低血圧と思われたようだった。

が、なんと上の血圧が200に迫っていて、下が140を超えているという。

上が140でも高血圧と診断されるのに、下が140って!!!

ちょっと驚いた私だったが、考えるのは海外引っ越しの予定であった。

計画は進行しているので中止するわけにはいかない。

「あの、これって何か治療を始めないと命に関わるとかですか?」

冷静に私は尋ねた。

「そうだね、薬は飲まないといけないね、これはすぐに下げないと危ないね」

「薬とは?」

そう、私はそれまで高血圧治療のことなど考えたこともなかったから、降圧剤というのも知らなかった。言われれば知ってたとは思うけど、とっさに思いつかない。

そこで降圧剤というものを飲まなきゃいけないことを教えられた。

「あの、実はXX国に数年住む予定なんですけど、向こうで定期的にお医者さんにかかる必要があるってことですね?」

今なら、そのXX国では医療は無料で、定期的に診療を受けて降圧剤も安く処方されることをわかっているのだけど、当時は医療システムについてよくわからないのでとにかく不安でしかない。

そのお医者さんは「人種が違うと多すぎる容量で処方されるかもしれないよ、だからここでご家族に託して送るっていうのはどう?」なんて言ってたんだけど、後から思うと、自分のところで処方したかったのだろう。

とにかく、渡航まで数ヶ月あるし様子を見よう、と病院を後にしたのだった。

その時は「もしかして試験でかなりのストレスだったし、海外に引っ越すことで知らず知らずのうちに緊張状態にあって一時的に高くなったのかもしれない」という気持ちでもいた。

これが7年ほど前の話であり、未だに私は高血圧と戦っている。

このブログでは、降圧剤を飲まなくても良い状態を目指して試行錯誤している日々を綴っていきたい。

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