日本人女性は「誘拐犯」として悪名高い?離婚したいから我が子を連れて出ていくのが大罪?

最近ニュースになったのだけど、フランス人男性と結婚していた妻による子供の連れ去りに対して、妻にフランス当局が逮捕状を出した。

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この件に関して、ちょっと色々思うところがあるので、まとまりもつかないままに書きたいと思う。

日本人女性は我が子誘拐犯として悪名高い

これは特に欧米圏にいたことがある人だと知ってる人も多いのではないかと思うけど、日本人女性は結婚なりパートナーなりを解消した後、勝手に子供を連れて日本に帰国する人が多い、というので実はかなり警戒されている(笑)

よくネットでは日本人女性は軽いのでどーたらこーたらと言われているけど、それは実際には日本のAVがよく流通していることで極東アジア人女性全般が受けている被害(極東女性への性的な憧憬)であって、実際の海外にいる日本人女性の所業によるものではない。

そんなことより日本人女性への悪評といえば、この「我が子の拉致」なのである。

日本だと単独親権なので、多くの場合母親に親権というか監護権が渡り、単独で育てることが多いので、それがそんなに悪いのか、とピンとこない日本人は多いかもしれない。でも、これは共同親権諸国(おそらく西洋諸国の多くがそうなのでは?)では重大な犯罪なのだ。

私がまだパリにいた時、パリパリ伝説という漫画を読んでいたら、出生2ヶ月だったか3ヶ月かだったか以内に日本大使館に届けを出すのを忘れて、お子さんの日本国籍を取得しそびれてしまった(フランス国籍のみ)というエピソードがあった。

なんていう「うっかり」だろう、と思った私は、横にいたフランス人のパートナーに少し笑いながらそれを話してみると、彼は「フランスで育つ子供に日本国籍はいらない」と鼻を鳴らしながら言ったので、え?と「もし我々の間に子供ができても?」と訊いてみると「当たり前だ、フランス国籍だけでいい」というので若干口論になったことがある。

後から考えてみると、やはり私が悪名高い日本人なので、フランス国籍だけにすれば連れ去りのリスクが減ると思っていたのでは?という気がする。

この「元日本人妻に子供を連れ去られました」と父親たちが訴えているのはアメリカの番組でも見たことがあるし、ヨーロッパではEU議会で取り上げられ、日本への制裁の話に発展するまで問題視されているのである。

日本が単独親権である背景

日本は親が別れるとなると、多くの場合は母親が育てることになり、父親の方は月に数万円ほどの養育費を払って責任を果たしている気持ちになっていることが多いと思う。

日本人でも、子供に会いたいと訴えているお父さんはいるのだけど、データに基づかない印象論ではあるが、やはり少数派なのではないかと思う。

もちろん、月に1回どこか公園で遊びたいとか、食事するなどの交流を求める人は多いと思うのだけど、英国とかフランスでありがちな「金曜日に学校に迎えに行って、週末面倒を見て(自宅に子供部屋はキープされている)月曜の朝学校に送る(そして平日は母親)」みたいな共同養育を担いたい日本のお父さんはかなり少ないのではなかろうか。

これは元々、完全な半々というのは怪しいにしても(何人かのヨーロピアン女性から半々ではない!と主張を受けたので笑)一般的には日本のお父さんに比べると、ヨーロピアン男性というのは元々かなり育児作業に関わっているというのが大きいと思う。

私が本帰国した時、私の母が近所の、スーツ姿で子供をおそらく保育園に送っていく男性の話をしながら「えらいわねえ、でもお母さんはどうしたのかしら」と言っていたのを覚えている。正直、パリではそんなのは全く珍しくない光景なので、「やっぱり日本は珍しがるほどのことなんだ」と思ったのである。

最近Twitterで書いたのだけど、まだパリにいた頃に一時帰国して美容院に行った。

カットとカラーでそれなりに時間がかかったのだけど、経営者の男性が担当してくれて、平日の昼間ということもあって私しか客がいないので雑談が弾んだ。

確かいじめの話だったかで、その人がお子さんの話を出した。1年生の時の話で5年前だというので、「じゃあお子さんは今6年生?今は大丈夫?」と訊いてみると

あ〜、前の結婚の時の子供なので今は会ってないんですよね

と言われたので、一時帰国で日本にスイッチしきってなかった私は、つい「えっ会ってないんですか?会いたくはないの?」と訊いてしまった。すると

今の妻が結構気にするタイプなんですよね…今1歳の子もいるし

と言われて、えええええー、我が子に対して、そんなもん?と内心驚いてしまった。

もちろん、ただの客である私に話せない深い事情があるのかもしれないし、そんな風に敢えて軽く言っただけなのかもしれないけれど。

でも、日本人の父親って「育児の面倒なところにあまり携わらない」人が多いせいか、積極的に子供と生活したがらない人が平均的であるように思う。

会いたい、に留まらず「育てたい」が普通の西洋人の父親たち

もちろん西洋人にしても父性のない男性というのはいるだろうし、暴力的だったりアル中だったりと問題のある父親だと共同親権は認められないと思う。そもそもそういう人は望んでいないだろうと思う。

それでも、傾向としてはそれが普通ではないように見える。生まれる前に別れたとかならともかく、生まれてしばらく育てていた関係であれば、多くが共同親権の元に自分も同じ程度の育児を望むのが平均的な西洋人の父親という感じを受けるのだ。

私の知人の英国人は、普通の会社員ながら30代にしてちょっと弾けたパーティに参加するのも好きだし、日本だと大問題になるものも嗜む…ようなやんちゃな人だった。まあそれでもある意味良い人だったし、学歴も普通にあって日本を含めた社会情勢などについても話せるような人だったので、私も英国生活で色々疑問に思ったことを質問する良い相手としてよく話す人だった。

彼は当時7〜8歳くらいの息子がいたのだけれど、その母親(EU圏外の東欧人。当時英国はEU)と結婚生活は破綻していて別居していたのに、離婚手続きは開始していないと言っていた。

彼は当時英国人の女性と出会って、恋愛に発展してたので、そういうのって大丈夫なの?と訊くと、もちろん、手続きは開始してないだけで破綻しているのは事実だし、向こうもパートナーがいるから、と言っていた。

彼がいうには、息子の母親がまだ英国の永住権を得ていないので、それまで結婚しているつもりだ、と言っていた。

もし今離婚手続きをして、彼女が帰国しなきゃならなくなると、息子の養育がややこしくなるから、と言っていた。要するに彼女が帰国に伴って息子と離れたくないと祖国に連れ帰ることを主張したら困る、というわけだった。

また、もし母親だけが帰国して、自分が養育できるとしても、それはそれで母親と息子が今までのように生活できないというのが(どういう感じか詳しく聞いてないと思うけど、近くに住んで週ごとに交代って感じだったような気がする)良くない、とも言っていた。

ある時、そう、確かその新しい英国人の彼女が別の都市に住んでいて、なかなか頻繁には会えないみたいなことを言っていたので「あなたは引っ越せないの?」と訊いたら、子供の学校を転校させられないので自分が引っ越すと、学校への送迎ができなくなって、この半々交代制ができなくなる。自分は息子から離れたら息ができない、と言っていた。息ができない、という表現はなかなか印象的で、そうか、このまだ30代で女性に興味が尽きないはずのこの人は、それでも息子第一なんだな、と思った覚えがある。

もう一人、英国人の例を出すと(別れて子供を交代で育てている英国人男性の知り合いは5人もいる!)、彼は40代にして結婚歴はないのだけれど当時11歳くらいの息子がいた。

結婚しないで子供を作るカップルというのは英国やフランスでは極めて普通なので、当初はカップルだった女性と別れてしまったのかと思いきや、本人曰く「ガールフレンド(英語では真剣な相手を意味する)にはならなかった、デートだけしていた相手」との子供らしい。

恋愛感情さえ持ってない相手から「妊娠したので産みますね」と報告を受けて、わかりました、そうか子供できるんだ、という感じで、以来共同親権。週末と水曜の夕食(親兄弟、子供から見た従兄弟たち全員で)という取り決めで、子供の夏休みの半分は自分担当という感じで、海外旅行などに連れて行ったりもしている。

このように、子供の母親と別れてしまっても、我が子への気持ちは全く変わらず、多少自分の生活に制限ができても、子供の養育の機会を母親と分けたい、というのが私が遭遇した西洋人の父親たちなのだ。

…ちょっと長くなってきたので続く。

 

ちなみに筆者はこんなKindle本出してます。

気になる事件雑感
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30代からヨーロッパの某2カ国で生活したりもしてましたが、四十路を越えて帰国。今は老親との3人暮らし。フリーランス。
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40代女の闘いの日々。

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