【懐かしのビバヒル】ケリーの性格の変化や美女なの?モデル?という疑問。アマゾンプライム放映中

初めてハマった海外ドラマといえば何であろう。

大草原の小さな家とかかとも思ったが、あれはハマるってよりは夕方の放送で何となく見ていたという感じで、それについて友人や誰かと盛り上がるということもなかった。

それに比べるとビバヒル、邦題「ビバリーヒルズ高校白書」そして大学になると「ビバリーヒルズ青春白書」は昭和50年代前半生まれの私が「毎週次の放送を楽しみに」し、「友達と盛り上がった」初めてのアメドラなのである。

このドラマは当時仲が良かった友人だけではなく、意外な人たちが見ていて、例えば超真面目な地方出身の男子学生とか、理系秀才くんとかが「実は見てる…」とか「飲み会の乾杯の時に特に何もないと、とりあえずディランに乾杯してる」とか言い出すので、つくづく皆を惹きつけてやまないドラマだと思った。

登場人物全てに味があり、一人一人に色んな思いがあるが、中でもケリーとバレリーの対照的なキャラの関係について思うところを語りたいと思う。(途中長くなりすぎたのっでバレリーについては次回)

全然似てないのは本当にすまぬ。

ケリーとバレリー

このドラマにはあらゆる女性が出演しているのだけど、いわゆる主演級で美人で、いつも対立してる上に対照的でもある2人なので比べてみることにした。

当初の主役女性といえばブレンダだけど、彼女はこれから皆でいよいよ大人になるという時に去ってしまったし(中の人であるシャナン・ドハーティが他の演者とうまくいなかったとか)、出演の長さでいえばケリーと並んでドナも入ってくるのだけど、ドナちゃんは、うーん、中の人がプロデューサーの娘だからなのかな…という設定が多くて、ちょっと主役格として語りたくないかな…脇役としては好きなのだけど(笑)

ケリーは全シーズンに出演しているのに、バレリーはブレンダと入れ替わりにシーズン5に登場して、最終シーズンの前のシーズン9までの出演なので、ケリーの半分しか出ていないということになるのだが、その印象具合は私にとって同等だった。彼女も主役格とまではいかないのかもしれないが、脇役と言うにはあまりに強烈なキャラだったと思う。

たとえばクレアは4〜7シーズンと出ているので、バレリーより1シーズン少ないくらいなのだが、見終わって20年も経つと「大学総長の娘とかいたっけ、あ〜クレアか」という感じなのだけど、バレリーの名前は忘れることはない(笑)

しかしである。ケリーに比べてバレリーの扱いは不遇だったと思う。そのため少しバレリー贔屓な書き方になるかもしれない。

ケリー:ブロンド美女、ブレンダの友人から主役格へ

当初はブレンダの友人という位置付けだったのが、おそらく反響を見てなどで主役格に上がっていった感が強い。(ただしその出世という点ではドナの方が飛躍的だった感もあるが)

高校では遊んでばかりの不真面目っ子が、大学では一転

ケリーって、シーズン始まりの高校2年(4年制なので日本の高1相当かな)ではミネソタからLAにやってきたブレンダに偽の身分証を作らせてクラブに誘ったり、真面目に勉強している様子もなく、ファッションとデートのことしか頭にないような女の子だった。

ちなみに当時のファッションは正直ダサいと思っていた…日本での放映が何年か後だというのを抜きにしても…

しかも親友のブレンダを裏切ってディランを略奪してしまうこともあった。

徐々に、色んな苦難(母親のヤク&アル中や初体験がレイプまがいだったことなど)が語られるようになって、ただの能天気なお金持ちのパーティガールではない、という人物設定になっていくのだけど、大学に入ってかなり真面目な感じになってきて、特にバレリー登場以降は対比させるかのように固いことを言うような人になってきた。

週に1回、何年かかけて見ていた当時も、「ケリーってこんな人だった?」と違和感を持っていたのだが、今みたいにアマプラで一気見していると、やっぱり結構人物設定変わっているな…と思ってしまう。

大学入学後は誰もが勉強家になる?(なれないと中退)

そこはやっぱり、アメリカ人は大学入学後の方が勉強する、というのが関係しているのかもしれない。
これに関しては日本人が思ってるほど単純ではなく、日本でいうAO入試に似たような選考があって、特にハーバードとかイェール、プリンストンのような超一流大学に入るための競争はかなり熾烈である。
この作品のカリフォルニア大学(実在のUCとは関係なく、あくまで架空)は、おそらく「まあまあ」な感じで、アンドレアが祖母の体調を気遣って合格したイェールを蹴って入学する程度には良い大学らしい。
そうは言っても、高校時代にあまり「大学!大学!」と躍起になってもなかったケリー、ドナ、そしてスティーブも入れてしまう感じの大学でもあるらしい。

ここはさすがにドラマのご都合主義とも言えるが、日本とは大学入試(アメリカのそれは入試ってより入学選考というのが正しいかな)とかコネとかランクとかの概念や、編入システム(アンドレアもイェールに編入していった)や最終学歴(大学院)の学校名の方が重要であることなど、日本とは色々異なる点があるので、単純に「アメリカの大学は入るのは易しくて出るのが難しい」というわけでもないのである。

ないのである、と書いた上で再度言うと、入るのが易しいというのはちょっと違うと思うものの、出るためにはそれなりに勉強しないといけないというのは事実だということである。
実はハーバードの卒業率は95%を超えていて、入るのが比較的易しい州立大学(日本とは国公私立のランク状況が逆といえる)の方が50%を切っていたりする。
これはハーバードが甘いのではなくて、厳しい入学選考を勝ち抜くほどの資質があるだけあって、ちゃんと勉強して卒業できる学生が多いというだけである。後者はとりあえず入ったが、やはり頑張りきれず、という人が多いということだろう。

日本も理系はもちろん、文系でも勉強しないと進級卒業ができない大学もあるが(私の出身校も)、勉強しなくても何とかなる大学も多い。

そこからして、日本では大学受験合格後に真面目な人がハジけることがままあるのと反対に、アメリカではケリーのような現象(?)も不思議ではないのかなと考えることにした。

バレリーにノートを貸して欲しいと頼まれたケリーが、「私は真面目に授業に出てノート取ってんのに、何でサボってるあんたに」と断るシーンがあるのだけど、日本的な価値観からするとケチくさいと思えてしまう(笑)

でもGPA(評定平均、成績の平均ポイント)が重要なアメリカ人学生にとっては、親しくもない人にノートを貸すのは、お金を貸すより不愉快なことなのかもしれない…(ブランドンは諌めようとしていたが)

ただ、それくらいケリーも学業に真面目に取り組むようになったということであり、高校時代に化学の小テストでブレンダに「全然わからない…助けて(カンニングさせて)」と言ったり、国語(英語)のクラスで悪友と一緒に笑い転げてるような態度だったことを思うと感慨深い。

ファザコンと友達ママ

ただ、怪しげな教授の新興宗教的な世界にハマってしまったり、薬中の恋人の影響もあって自分も中毒になってしまうような判断力の弱さもある。

そういえばクスリにハマってしまったきっかけは、またしても父親が約束を破ったことへのショックもあったが、あのケリーのパパって何だったんだろう、と本当に思う。もっとあの父親の行動の謎について説明してほしかった。

いつも「今度LAに行くよ」と言っては結局来ない、とか、「今度LAに越してくるよ」と言って一緒に不動産屋と物件回ったりしたのに契約の日に来なくて、もうLAを出て行った後だったり、自家用ジェットで移動しているくらいだから大金持ちには違いないのだが、ちょっと精神的な問題が多少あるのだろうか?と思えてしまう人、というわけなのである。

高校の卒業式にヨーロッパかどこかからはるばる来るくらいだから(関係ないけど、その父親役の俳優はこの時と変わっていた笑)それなりに娘を愛してるのだとは思うが、破る前提で娘に約束し続ける理由がわからない。結局その場でついつい調子の良いことを言ってしまう人、ということなのだろうが、その場限りの人ならともかく、娘に対してそれをやり続けるというのは尋常じゃない。確かに父を慕うケリーにとっては酷なことである。

そして母親の方なのだが、こちらは(少なくとも旧シリーズでは)母親とは一応仲良く関係を保っていたものの、高校のシーズンでは母親はアル中かつドラッグにも手を出しており、ケリーは手を焼いている。

高校時代にケリーが主要な人物へと組み込まれていく過程で重要なセリフだなと思ったのが、自分たちは友達親子としてうまくいってるはずだという母親に

「私は友達じゃなくてママが欲しいの!まだ16歳でママが必要な歳なの」

と言っていたところである。多分当初はブランドンとブレンダという普通のアメリカ人の双子がビバリーヒルズという特殊な世界にやってきた、というような物語として作り、ミネソタにはいないような刺激的な友達、という設定に過ぎなかったケリーに、物語を乗せ始めたところだったと思う。

しかしアメリカには親世代のくせにクスリとかやってる富裕層がいるんだなあ、とカルチャーショックだったなあ。いや、今自分が当時のジャッキー・テイラーの年齢を超えてみると、いや、まだまだ全然違う形ながら適当にやっている自分はいるので(一人旅してビーチでゴロゴロしてたり…)、そんなに驚くようなことでもないのだけど…

とりあえず、経済的にはかなり恵まれた育ちながら、ウォルシュ家とかと違ってかなり問題ある親の元に育った、というのもケリーに色んな面を持たせる設定だったし、9年のビバヒル人生の中でもあれほどの紆余曲折あるストーリーを持たせられたのだろうと思う。

ケリー・テイラーはそこまで美人か

40代になった今、これは最大の愚問だと思っている。そして今の私は心底、ケリーというかジェニー・ガースという女優になるわけだけど、彼女は本当に美しかったと思っている。

アマプラで見てた時に一時停止して描いてみたのだけど、めちゃくちゃ難しい…!

本当に綺麗なブロンドの髪に、青い瞳が印象的な目元、ちょっと開き気味の口元は真っ白で完璧に並んだ歯が光る。

でもNHKで見ていた当時は(高校の方は飛び飛びでだけど、BSを導入していた友人の家で録画を見ていたので確か1992年ごろから見ていた。地上波で始まってから改めて毎回見るようになったという感じである)、

 

この子、確かにこのブロンドの髪は綺麗だけど、顔立ちとかそこまで美人?あと体型も?

と思っていた。

当時の私は、今より結構画力があって(毎日退屈な授業中に描いてたから笑)漫画的な絵を描いていたので、女性の顔の美醜のポイントというものを色々捉えていて、鼻の形は特に重要だと考えていた。(自分の鼻に不満があったのもあるけど)

彼女の鼻は、ちょっと特徴があって、いわゆる理想的な美しい鼻とは言い難いので、それだけで私の目には美人とは映らなかった。

また、鼻の下も長すぎるように感じたし、口元も緩い、などとも思っていた。そしてそれまで海外経験がないので漠然と「白人は皆手足が長く、胴がぽっちゃりしてても脚が細い(若い時)」とイメージしてた私には、彼女の体型はちょっと驚きだった(その後、脚の短い白人を多数見てきたので、今では何も驚くことではないのだけど)。

それなのに、オードリー・ヘップバーンにちょっと似てて、完璧な脚を持つブレンダより美人扱い(学校のコンテストとかで)って、ありえないでしょう…と思っていた。アメリカ人にとってはこのプラチナブロンドが、そこまで大量の美人ポイントになるの?と。

バレリー登場後も、いや、圧倒的にバレリーの方が美人だよねえ…と思っていたのだけど、特にケリーがモデルになれと母親や編集者にプッシュされ、ブランドンの彼女のスーザンが「あなたの元彼女はモデルだもの」というように「モデル」という位置付けになった時は

モデルとは?!

とドラマの設定とわかりつつも、友人と「あの脚でモデル…?!」と言い合ってしまったものだ。

…とここまで書いといて何なのだけど、上記の通り、今見ると本当に魅力的な美女だと思う。

当時見ていた時も、髪を切ってから「ショートが似合う」と思うようになって、顔立ちは変わらないけど、これはこれで美人なのかもしれない…と思うようになった。

これはケリー(ジェニー・ガース)の顔は変わらないのだけど、自分が高校生から大学に入って、海外旅行なんかもして、美術館にもいったりして自分の審美眼が変わっていき、グレース・ケリーやイングリッド・バーグマンみたいな完璧な造形美もいいけれど、ケリーの丸い鼻や口元の緩みが、かえって魅力になっていることに気づくようになったからだと思う。

今見返すと、髪の長い高校時代からして、本当に輝くように美人だなと思う。もちろんブロンドの髪の威力がすごいのだけど、瞳の美しさと、表情、そしてあの口元が魅惑的なのだなあと思う。

キャラ変が大きい、と思って見ていたけれど、よくよく考えれば高校から大学、大学卒業後って誰しも大きな変化があるもので、今見るとそんなに不自然ではなかったと感じている。

ちなみに私は今は字幕版で見ているのだけど

ビバリーヒルズ高校/青春白書 シーズン 1 (吹替版)
ロスの高級住宅街ビバリーヒルズに住む高校生たちの恋愛模様を流行のファッションと音楽で彩り若い世代を中心に熱狂的な支持を得た大ヒット青春ドラマ。ミネソタから引っ越してきたウォルシュ家のブランドンとブレンダは双子の兄妹。田舎育ちのふたりはリッチ...

昔、「このドラマは吹き替えのセリフこそに真価がある」といった友人がいた(笑)

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