玄米を食べ始めたのはいつの頃からだっただろうか。
おそらく10年以上になるのだが、これがずっとではなく、断続的に食べていたことになる。
というのも、海外暮らしを挟んだりしていたので、現地でもたまに玄米を調達してはいたのだが、そもそも毎日お米、というわけでもなく、現地のスーパーやよくいくアジア食品店で手に入りやすい白米を日本より半分以下の頻度で食べる、ということになりがちだった。
和食は好きだが、割と現地の生活にも馴染む方なのである。
それはさておき、日本に帰ってくると、やはりそこは美味しい刺身などに白米を合わせたくなったりもし、なかなか玄米生活に戻れなかったのである。
そんな私だが、やはりこのまま中年太りが加速するのを感じ、この日本の実家にしばらく落ち着くことだし、きちんと食習慣を見直そうと玄米生活を再開した。
そんな中、近年はただ玄米を炊いて食べるのではなく、発芽玄米にすべき、というトレンドがあるようだ。
なぜ「発芽」玄米であるべきなのか?
どうやら玄米は100%手ばなしでいいというものではなく、毒素を含んでいるらしい。
具体的にはフィチン酸とアブシジン酸というもので、これらが少し体に良くない働きをするというのだ。
フィチン酸の場合は体内のミネラルと結合し、排出させてしまうと言われている。アブシジン酸は老化を促進するなどと近頃よく聞く活性酸素を生成する作用があるという。
せっかく健康と美容のためにあえて玄米を食べようというのに、そんな作用があるのは嫌だ。
そこで、発芽するまで水に浸けておくと、分解されて無害化するという。
また発芽させると、最近話題のGABA(ガンマ-アミノ酪酸)が多く含まれ、これが血圧を下げたり脳内の血流を促進したりするという。
良いことづくめではないか。
玄米を発芽させるのは簡単である。
上にも書いたが、長時間、水に漬けるだけである。最近では
こういう商品が出ているようだけれど、私は普通の玄米 を水に浸けて発芽させて炊いている。
なんたって、ただ水に浸けるだけなので、コスパを考えるとどう考えてもこっちの方が良い。
ただ、こんな風に浸けるだけである。本当に。
で、場合によってはあまりに水が濁ってる、臭いがする、という時は水を換えるくらいなもんである。
私の実体験では、2月の冬にやっていた時は2日以上浸けておく必要があったが、4月に入ってからは24時間で以下のような状況になる。
芽が出ているのがお分かりだろうか。
ちなみに今月に入ってからは1日半ほど浸けていたら、ものすごく芽が出ていた。
一粒出して撮影したところ。
まちまちだが、出てるのはかなり芽が出ている。ここまで芽を出す必要はないらしいが、なんとなく楽しい気分になった。
お勧めの玄米炊き鍋
私は実家で年老いた両親と暮らしているのだが、彼らは玄米は食さない。幼い頃の、日本が貧しかった時代を思い出すという…
そういうわけで、私1人分を別に炊くものなので、なるべく場所を取らないものがいい。
それで買ったのがこれである。
これがそんなに邪魔にならないサイズな上に、心なしか一人暮らし時代に圧力鍋で炊いていた時よりも美味しい。何より、こびりつきなどがないので大変洗いやすい。
最初に内蓋だけして、中強火で13分ほど炊き、
それから水を1合弱また内蓋の上からかけた後、蓋をして弱火にして、また12分ほど炊き、その後火を消したら放置して蒸らす。
すると、このように炊き上がる。
実際のところ発芽玄米食の効果はあるのか
これは私の実感で語るしかないが、あると思う。
実は3月から4月下旬まで仕事の都合などで家を離れていることが続き、2月に少し実践していた発芽玄米生活から離れてしまった。
すると一気に太り、なんと60kgを超えてしまった。しかも体も重く、だるい。
そしてここのところまた再開したところ、お通じが良くなり、体も軽くなり、体重も2kg近く減った。
発芽玄米だけの成果とは言い切れないが、私個人の実感としてはやはり継続の価値があると言えそうだ。
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