私は謎の超高血圧症になって久しい。もうかれこれ7年以上である。

そんな中、一時これはもう薬もやめられるのではないか、と思った時期があった。
血圧も安定して下がり続けていたし、血液検査をしたら懸念されていた肝臓の数値もよくなり、中性脂肪や高脂血症なども全て標準値に戻っていた。
実は当時、海外に住んでいたのだが、元パートナー(いわゆるパートナービザというもので私は滞在資格を取得していた)は「ここに暮らしている方が君は健康になれる」と誇らしげであった。
とは言っても、その地ながらの条件の中で、私なりにダイエットを頑張っていたら痩せもしたけど健康にもなっていた、という感じである。
しかしその後、訳あって糖質制限だの言ってる場合ではない状況に陥り(全く無関係なことで手術した)、しばらくそのストレスで痩せることへの情熱もなくなって不摂生したら、あっという間に血圧もアムロジピンを飲まないと上が180を切らないし、肝臓の数値もおかしくなり、中性脂肪も増えてしまったのであった。
あの食生活を続けていたら、もしかすると健康体に戻れていたのではないかと思うと、つくづく中年のダイエットは美容というより健康のために必要だと思うのである。
今日はそんな私の当時の食生活について振り返ってみたい。
とにかく大量に野菜を食べる。
その国は、外食や商品の物価は日本より高い(というより、日本は実はこの20年ですっかり物価の安い国になったと思う)。
しかし野菜や果物などの値段は日本より安かった。
例を挙げればセロリなどは日本だと1本で100円以上するが、その地では一株、写真のような状態で250円ほどだった。(量り売り)
また、日本ではそんなに売っていないビーツ(小さい赤い蕪のような野菜で食感は大根に似ている)などもひと束120~130円ほどだったので非常に気軽に大皿いっぱいの野菜を食べていられたのだった。
大体は生で食べられる野菜を食べていたのだが、例えばビーツの葉っぱの部分をオリーブオイルで軽く炒めるなどもしていた。
マッシュルームも生で食べたりもしていた。
TOFU(豆腐)をオーブンで焼いて食べていた
住んでいた国では、健康食品として豆腐がTOFUとして売られていた。
2種類あって、常温で売られているようなのは高野豆腐が不味くなったような感じで好まなかったのだが、冷蔵で水に浸かって売られていた豆腐は普通に美味しかった。
こちらの写真はパッケージを開けて、少し切り取ったところ。
この豆腐はずっしりとしてて固く、こうして手で持っても全然型崩れがしなかったので、そのまま食べても食べ応えがあったのだが、私はこれをミニオーブンで焼いてよく食べていた。そうすると何か炭水化物的なものがなくても満足できた。
ゆで卵と肉や魚。それにたっぷりの生野菜でかなり満足できる
こちらはある日の食事。セロリを2皿に分けて食べた日。そう、セロリの葉っぱもそのままむしゃむしゃ食べるとご飯などで中和したいという欲求もなくなる。
いつも食べていたのはゆで卵で、これも満腹感を得るのにちょうどよかった。そこに鶏肉や豚肉などをパプリカと一緒に炒めたものだったり、サーモン(日本のように塩漬けにされていない)を焼いたものだったりを主菜として食べていた。そして大好きなスモークサーモンやチーズも少しずつ食べる。
こういう食事をしていると、決して我慢という感じはなくて、かなりお腹もいっぱいになったし、タンパク質をしっかり食べているせいか幸福感もあった。
なので苦もなく続けていられたと思う。
ちなみに中和的に食べる生野菜には何もつけなかったり、炒めた肉汁をドレッシングのようにしながら食べることもあったが、前菜として食べる時にかけていたのはオリーブオイルとバルサミコ酢だった。
これも数値の改善に貢献したと信じている。
デザートは糖質が少ないと言われるイチゴ、でもヨーグルトなども食べる
その国では、イチゴが割と通年、そんなに高くない値段で売られていたので食べることが多かった。
イチゴは糖質が果物の中では少ないとされているが、デザートとしてはかなり満足できる。
しかしいつもイチゴというわけではなく、オレンジやりんごなども食べていた。りんごの糖質まで気にするほど厳密にカットするつもりもなく、ここら辺はあまり気にしていなかったし、糖分の含まれたヨーグルトも時々食べていた。
日本でこの食生活を実現するなら…
日本はセロリは高いので、同じく食物繊維を多く含むキャベツで代用できると思う。
また、ビーツも大根に置き換えればかなり割安にたっぷり食べることができる。後はイチゴがそんなに通年安く手に入らないが、日々の楽しみとして、普通に安く旬の果物を食べていて構わないと思う。
それから、私はアジアスーパーで頻繁に冷凍された納豆も買い、上のメニューに加えていた。
ストイックに糖質カットし過ぎないのがポイント
基本は上記のような食生活を心がけていたが、時々は一緒に暮らしていたパートナーに付き合って高級店のケーキを食べたり、チョコレートの箱から一つ食べたりしていた。
甘いものの食べ過ぎ傾向にある私が、過食に走らないで済んだのは、パートナーの志向で高級なものしか置かなかったからだと思う。(彼が買っていてくれたのだが)
チョコレート一口で200円と思うと、お茶と一緒に一つ食べるだけで満足できてしまうから不思議である(笑)
また、週に1〜2度は外食していて、その時は全く制限はなし。ただ、気休めとして最初にパンを食べずに、何かタンパク質的なものを一口は食べてからパンに手をつけるようにしていた。
それ以外にも週に1度程度は、好きなチーズと一緒に好きなパンを家で食べることなどもしていて、全く無理なくストレスもなく過ごしていたし、普段の野菜たっぷりな食生活からも食べることへの満足感は十分得ていた。
実際、そういう食生活をすることで体も健康になって肌の調子もいいという実感も得ていたし、むしろ楽しく過ごせていたと思う。
そういう生活を4ヶ月ほど続けていたある日、高血圧のため定期的に診療医にかかっていた流れで血液検査を受けたら、日本で懸念されていた数値のほとんどが正常値に改善されていた驚いたのだった。
ちなみに冒頭で書いたように全く無関係なところで手術が必要となり、異国での手術入院やその後の通院のストレスから(事務手続きが諸々大変過ぎた)自分で食事を用意できないような状況になり、そういう期間は1〜2ヶ月ほどだったのだが、それをきっかけにやめてしまった。
そして1年後、同じ血液検査を受けたら、数値が日本にいた時のように悪くなってしまい、改めて、緩やかな糖質制限をしていた食生活は効果絶大だったのだと思う。
ちなみに身長159cm、一時は体重が62kgほどまでいったのだが、数ヶ月で55kgまで落ちて、疲れやすかった体調も落ち着いていた。
全く良いことづくめだったと思う。
コメント